日本インターネット映画大賞に投票します【日本映画】

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 昨年1年間の総括を兼ね、日本インターネット映画大賞日本映画部門に応募します。
外国映画部門はまた後日。

【作品賞】
  「愛のむきだし     」   9点
  「沈まぬ太陽      」   6点
  「少年メリケンサック  」   3点
  「ハルフウェイ     」   3点
  「おと・な・り     」   3点
  「インスタント沼    」   2点
  「重力ピエロ      」   2点
  「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない
                  1点
  「ハイキック・ガール! 」   1点

【コメント】
 とにかく「愛のむきだし」が圧巻。まとまりがなくやや冗漫なところもあり、様式にも乱れがみられるなど欠点もめだちますが、単に4時間におよぶ長尺な作品というだけでなく、見せる力が非常に強い作品でした。まさに力作と呼ぶにふさわしい作品です。
 「沈まぬ太陽」にも圧倒。この作品の成功は、長大な作品を前後編に分けるようなけちなことはせず、これだけの大作を一気に観せたことにあるでしょう。二部構成で水入りにすると、どうしても前半の迫力が後半に維持できず、興ざめとなってしまうことが多いのです。この作品を見れば、企業などの組織に属したことがない方でも、なぜ盤石なはずの世界的な大企業でも、経営の中枢に実力がある人を据えないと左前に傾くのかがよくわかることでしょう。
 「少年メリケンサック」「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」は、観た時はあまりぱっとしませんし、作品としても決して秀でているとはいえませんが、役者さんの力や選ぶテーマによっては後々までも印象に残る映画になることを見せつけてくれました。
 「ハイキック・ガール!」は最後まで迷いました。一映画としての出来栄えには疑問符ですが、香港映画顔負けのあれだけスピードあるアクションは大したもの。今後はアクションだけでなく、映画作りとしてもしっかりとした作品を送り出してほしいものです。
 次点は「ちゃんと伝える」と「空気人形」。とくに後者は世評は高いようですが、自分はどうしてもこの作品のメッセージに共感することができませんでした。そして、なぜ共感できなかったかを説明しようとしたにもかかわらず、結局感想を書けなかったのが心残りです。
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【監督賞】
   [園子温        ] (「愛のむきだし」「ちゃんと伝える」)

【コメント】
 作品賞にも書いたとおり、「愛のむきだし」は今年最大の力作。
 ただひとつだけいうと、砂浜で満島ひかりさんに聖書にまつわる長いセリフをしゃべらせるシーンが多くの人から支持されているようですが、自分には冗漫に感じられました。
 ああいうシーンをもう少し推敲し、さらに整理した映画を撮ってほしいものですが、そうなるとこの監督の個性が生かせなくなるかもしれません。


【主演男優賞】
   [渡辺謙        ] (「沈まぬ太陽   」)

【コメント】
 「おと・な・り」と「重力ピエロ」の岡田コンビ(岡田准一・岡田将生)も秀逸でしたが、やはり今年はこの人の力演に勝るものはないでしょう。


【主演女優賞】
   [宮崎あおい      ] (「少年メリケンサック」)

【コメント】
 「愛のむきだし」の満島ひかりさんを挙げられなかったのは惜しいとしかいいようがありません。あの力作の多くは、演出や脚本だけでなく彼女の健闘に預かったところも大きかったですから。
 宮崎あおいさんはこれまでも数々の傑作に出演されたにもかかわらず、本賞の女優賞に推したことは一度もありませんでした。
 この作品は、今までの彼女が主演してきた作品と比べても、決して秀でている作品とはいえません。ところが、彼女の巧さがこのくらい表れた作品も他にないのではないでしょうか。
 映画を観ている時も、彼女は生粋のコメディエンヌではないかと錯覚するほどの名演を披露してくれたのです。
 同世代の実力女優は大勢いますが、その中でも彼女は一頭地抜きんでています。このままでいけば、田中絹代や吉永小百合のような映画史に残る大女優となることを予感しています。
 ということで、役者さんの技量は、むしろ傑作とはいえない作品にこそ表われることをいやというほど思い知らされた作品。


【助演男優賞】
   [奥田瑛二       ] (「ちゃんと伝える」「GOEMON」)

【コメント】
 両作とも作品賞には推さなかった作品ばかりですが、やはりこの人は名バイプレーヤーであることを再認識させてくれました。
 殊に「ちゃんと伝える」での鬼監督ぶりが実に印象的。園子温映画ではなく、奥田瑛二の監督作品かと錯覚したくらいでした。


【助演女優賞】
   [安藤サクラ      ] (「愛のむきだし」「クヒオ大佐」)

【コメント】
 「愛のむきだし」では怪しげな新興宗教の幹部をブキミに演じ、それでいながらわざとらしくない演技に感服。
 昨年「風の外側」で新人賞に推した時は、正直いってそれほど乗り気ではなく、他にめぼしい人がいなかったからという程度でしたが、これほどの演技ができるとは失礼ながらまったくの予想外でした。
 「クヒオ大佐」でも同じく満島ひかりさん相手になかなかの演技ぶりを発揮していました。

【新人賞】
   [満島ひかり      ] (「愛のむきだし」「クヒオ大佐」)

【コメント】
 この賞にはそれぞれの賞に対する厳格な定義がなく、新人賞についても同様ですので、自分は今まで映画初出演作に限定していました。
 しかしながら今回に限ってはその禁を破ることにします。
 他にめぼしい人がいなかったこと。そしてなによりも、満島ひかりさんを涙をのんで主演女優賞から外してしまったことです。
 ということで、実質的には主演女優賞2人ということでしょうか。


【音楽賞】
  「愛のむきだし     」

【コメント】
 ラベル「ボレロ」やベートーベン「交響曲第7番」第2楽章など、これまで数々の映画に使用されてきたいわば通俗名曲ですが、この映画と実にマッチしていました。

【ブラックラズベリー賞】
   該当なし

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