『アメリカン・ハッスル』

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 次から次へと展開していく巧みな脚本で、2時間をたっぷり楽しませてくれました。

 詐欺師の逮捕から始まり、FBIから罪を見逃す代わりに別の詐欺師をつかまえるためのおとり捜査の交渉を持ちかけられ、それが政治家のスキャンダルの摘発にまで発展し、しまいにはマフィアの事件にまで手を出さざるをえなくなる……。
 先の読めないジェットコースターのような展開だけでなく、クリスチャン・ベイルをはじめとする役達者な俳優・女優さんたちが充分楽しませてくれました。
 アカデミー賞ではたくさんの賞にノミネートされながら無冠で終わってしまいましたが、実に充実した作品でした。今年最大の娯楽作品となりそうです。

 しかしながら反面、観ていてよくわからない箇所もいくつかありました。
 一番よくわからなかったのは、FBIはあのマフィアの親分(なんとロバート・デ・ニーロ!)を捕まえようとしていましたが、どのようなおとり捜査をしかけようとしていたのでしょうか。金を送金しようとしていましたが、これは収賄や贈賄に当たるのでしょうか。でなければ、カジノのコンサルという単なる商取引にすぎなくなりますけど。
 それと、市長もしまいには逮捕されてしまいましたが、どのような罪で逮捕されたのでしょうか。国会議員たちはあきらかな収賄ですが、市長は贈収賄の場に立ち会っていたというだけだったように読みました。
 むしろ、結果的にFBIに協力したところですので、お目こぼしがあってもよかったはず。

 70年代後半を舞台にした映画にもかかわらず、使用されている音楽には70年代前半の作品が目立つのも面白いところです。

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