『許されざる者』(李相日監督版)

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 20年ほど前に公開された同名のクリント・イーストウッド監督兼主演作の日本リメーク。
 オリジナル版は公開時に観ましたが、細かいシーンなどかなりの部分はすでに記憶にありません。本作を観ながらも、このようなシーンがあったかと思えるようなところもいくつもありました。
 とはいっても、リメーク作品として観た場合、かなりできがよい作品と感じました。

許されざる者 実のところ、オリジナル版はたしかに秀作ですが、かといって他人がいうほど図抜けて秀でた作品とは思えなかったのです。
 その理由はいままであまりわかりませんでしたが、少なくともこの作品についていえば、一人ひとりのキャラクターがきわめてしっかりしていることです。オリジナル版ではそれほどまでに感じなかったことがあるのかもしれません。
 主役級の渡辺謙さんや佐藤浩市さん、柄本明さんばかりでなく、端役のような方々まで実に生き生きしていたるからでしょう。
許されざる者 とりわけ國村隼さんの存在感は抜群でした。ちょい役にすぎない役ともいえますが、本作の中でもっとも印象に残った役ともいえます。

 それにしても、渡辺謙さんの風貌や演技は三船敏郎を彷彿とさせるものがあります。
 こうしてみると、この映画がオリジナル版を含め、『七人の侍』や『用心棒』など黒澤明作品からかなり大きな影響を受けているのがあらためて認識させられます。

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